ブログ

ブラックフライデーでインバウンド集客

ブラックフライデーの買い物客でごった返す賑やかなイメージ

いつ頃からか日本でも定着しつつある、11月末頃のブラックフライデー。TVのCMやネット広告でも、よく見かけるようになりました。今や世界的に浸透してきていますので、大手小売やデジタルプラットフォーマーだけでなく、地域のお店でも取り組んで、インバウンド集客のネタにしませんか、というご提案です。

そもそも、なぜブラックフライデーと呼ばれるのでしょうか?

Wikipediaにも書いてありますが、ここは権威ある国際大百科事典「Britanica」のホームページで確認してみましょう。日本語版は課金しないと見ることができませんが、英語版では有料のプレミアム版でなくても無料で情報を提供してくれています。

https://www.britannica.com/story/why-is-it-called-black-friday

日本語で要点をまとめてみます。

ブラックフライデーとは

1. 感謝祭の翌日

ブラックフライデーとは、Thanksgiving Day(感謝祭)の翌日に始まるショッピングデー。ちなみに、感謝祭は、その年の収穫を祝う日で、毎年11月の第4木曜日で、国民の祝日です。

https://www.britannica.com/topic/Thanksgiving-Day

2. 赤字から黒字になる日

この日は、チェーン店が割引セールを行い、多くの買い物客を引き寄せます。「赤字から黒字(Black)になる日」という由来とも言われますが、実際には1960年代初頭にフィラデルフィアの警察が、市内での買い物客による混乱や交通渋滞を表す言葉として使い始めたのが起源のようです。当初はネガティブな意味を持っていましたが、1980年代後半には「利益を上げる日」として宣伝し、米国内に浸透したようです。

3. 暗黒の金曜日

また、同じ言葉で、1869年にウォール街での金投機の失敗による市場大暴落という「暗黒の金曜日」という米国経済における黒歴史の一つでもあります。

日本では2016年頃から?

2016年11月25日から30日にかけて、イオンが同社で初めて実施したとの日経記事があります。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ24HF6_U6A021C1TI5000

Wikipediaによると他にもその前から取り組んでいた店舗はあるようですが、2017年にプレミアムフライデーが実施されたり、楽天もブラックフライデーセールを開始したりとかして、浸透してきたようです。

ブラックフライデーの波に乗って売上アップ

小売店の皆様でこれまで特に何も取り組んでいないとしても、来年は、波に乗っかってセールを実施してみてはどうでしょうか。私がシンガポールに駐在していた頃、やはりブラックフライデー・セールがありました。クリスマス商戦同様、今やグローバルな販促イベントに拡大していますので、インバウンド観光客相手にもブラックフライデーを前面に出して意味が通じます。クリスマス・プレゼントとしてお土産に買って行っていただけるような提案も良いと思います。
ブラックフライデーのステッカーやPOPを作って店内に掲示する、ホームページに掲載する、SNSで広報するほか、観光客が検索した際に目に止まるよう、Google Mapの自店舗情報に投稿するのが良いでしょう。

まとめ

ブラックフライデーは感謝祭翌日のショッピングデーで、割引セールが行われ多くの買い物客を引き寄せます。「赤字から黒字になる日」との説もありますが、起源は1960年代のフィラデルフィアで、買い物による混雑や渋滞を表す意味合いでした。1980年代以降は、利益を上げる黒字の日として広まりました。日本では2016年頃から浸透し、クリスマス商戦同様、売上拡大の機会となっています。まだ取り組んでいない小売店の社長様は、来年から取り組んでみてはいかがでしょうか。

当ブログの著者情報

SEE経営コンサルタント

名前

鍋岡 崇 (NABEOKA Takashi)

【保有資格等】
資格:中小企業診断士、1級販売士、全国通訳案内士(英語)、
   英語発音指導士、AFP
学位:MBA、公共政策修士(専門職)、法学士
会員:京都府中小企業診断協会、京都商工会議所、WAOJE京都支部、
   日本ベンチャー学会、日本公共政策学会、日本マーケティング学会            

    京都府、外務省、在上海日本国総領事館、自治体国際化協会シンガポール事務所、京都文化交流コンベンションビューロー、京都府立大学等を経て、SEE経営コンサルタントの屋号で2024年に独立。現在、法人化に向けて準備中です。

無料相談・お問合せはこちら